古墳と埴輪に込められた古代人の心 古墳とは、古代人にとって亡き首長を葬るための聖なる区域を明確に示すと共に 大きな墳丘を築く背景には、故人の偉大さと後継者である新首長の財力や権力を誇示する意識も多分にはたらいていたと考えられている。 埴輪には、亡き首長の再生への願いと同時に 魂をなぐさめ追悼のしるしと、邪悪な霊から守るという精神的な思いがあるため、古墳と埴輪の関係は切り離せ無いのである。また、一連の儀礼には神に謹んで仕える巫女の存在がもっとも重要であったと云う。