(あかしろ あやきねおどし わらべぐそく) 江戸時代前期 鎧は武門の重要な護身具である。武家は、息子の武運・武勇を願って幼いときに「鎧の着初め」をやる。しかし、財力のある武家でなければ仕立てられない事もあり遺物は極めて少ない。この幼童の具足は、胴の長さが26センチ位であり 現在の四・五歳くらいの子供が着用するとちょうどよい すこぶる小型ではあるが実用向きに作られている。古くから行われていた武家の伝統と格式を 後世に伝える貴重な甲冑として展示している。